木工
藤原次朗
プロフィール
2004年の秋、28歳のときに木工と出会いました。
高校を中退してからの殆どの期間をセールスマンとして生きてきた私にとって、木工はまるで無縁のものでしたが、不安定で結果主義のセールスの世界で家族を養うことの厳しさと限界を感じ始めていた私に義父が「何か手に職を」と提案してくれた生き方のひとつに木工がありました。
まったくの素人が何の設備もなく独学で始めた木工ですから、無知なるが故のうぬぼれに浸ったり、ひとつ知るたびにそれまでの仕事の程度が分かってひどく落ち込んだりの13年間でした。
2010年、法隆寺の最後の宮大工の棟梁、西岡常一さんの著書に感銘を受けて以来、指物(さしもの)技術の修得に励んできました。
木工だけで食べていけるようになったのはここ数年のことで、いつもそばで支えてくれる家族や、支援して下さる方々のおかげでどうにかこうにか木工を諦めずに今日まで来ました。
現在は、私個人のブランドだけでなく、仲間の木材店のオリジナル作品もプロデュースしながら、活動の幅を広げています。
誰にも師事していないということを負い目に感じたこともありますが、いつの日からか独学だからこそ鍛え上げた正当な技術できちんとした物を作らなければ、という気持ちを強く持つようになりました。
「木工 藤原次朗」という屋号は本名をそのまま用いたものですが、嘘偽りなく、着飾ることなく、誠実さと技術で勝負したいというシンプルな想いと強い決意をそこには込めています。
私の作ります木工品が、末永くご愛用いただけます様、今日も精進いたします。2017年12月
1976年 島根県松江市出身
2004年 仙台市から宮崎市に移住をし木工と出会う
2008年 作品展示会「個性と共生」を開催
現在は宮崎市内で製作活動をしておりまして、小物を中心にminneとiichiとcreemaで作品の販売を始めたところです。
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